世界観


アグノストスの世界の始まり

今から遠くない未来。地球の温暖化が進み、人類は残り少ない資源を奪い合うために核戦争を始めてしまいました。

長きにわたる戦いの末、地上の大部分は放射能によって汚染され、人類の住める星ではなくなってしまったのです。生き残った人類は地球を捨て、新たな星を求めて宇宙の彼方へと旅立ちました。

アグノストスの世界はここから始まります。

新陽系

人類を乗せた巨大な宇宙船は、数十年に渡り、暗い宇宙の中をレーダーだけを頼りに移動していました。

そして、太陽と同じような光と熱を放つ恒星とその周囲を公転する惑星群を発見します。

人類はその新しい太陽に新陽(しんよう)と名付け、惑星群を新陽系と呼びました。

惑星セレス

新陽が太陽と同じ性質を持つなら、新陽系の中に生物が生存できる惑星が存在する可能性がある。

そう考えた人類は付近の惑星の調査を開始。その結果、多くの惑星で植物や動物、それどころか人類に近い知的生命体が存在していることが判明しました。そしてそれは同時に、新陽系がとても特殊な環境であることを意味していました。

通常、太陽と同じ性質の恒星であれば惑星との距離に応じて地表に届く熱量が変わります。そのため地球は奇跡的な位置に存在していたと言えるのですが、新陽は各惑星に同じだけの熱を届けることができ、付近の多くの惑星に生物が生存できる環境を生み出していました。

人類はその後、新陽系の中でもっとも地球に似ていた惑星に豊穣の女神セレスの名を付け、その星を新たな母星にすることにしました。

 

新陽同盟

人類がセレスに移住してから分かったのは、セレスもまた、その星の資源だけでは人口の増加に対応できないということでした。

苦肉の策として人類は、子孫を残せる者を特権階級に限定し、中でも能力の秀でた者や人類に多大な貢献をした者にその権限が与えることにしました。しかし、それも資源不足の問題を先送りにするだけで根本的な解決とはなりませんでした。

度重なる議論の末、近隣の惑星から資源を調達することが最も現実的な解決策だという結論に至り、過去の調査で知的生命体が発見されていた惑星とコンタクトを取るという決定を下しました。

他の惑星の知的生命体は初めての宇宙からの来客に戸惑っているようでしたが、時間をかけて根気強く交渉した結果、周囲九つの惑星と同盟を結ぶことに成功。この同盟を新陽同盟と名付けました。

また、共通言語としてセレス語を広めたため、新陽系に住む多くの者がセレス語で会話する ことができるようになったのです。

 

新時代の幕開け

惑星間の貿易によってセレスの資源問題は解決し、旅行や仕事などで交流が盛んになると、自然な形で異星人同士の結婚、出産も選ばれるようになりました。すると世代が進むにつれて“地球を起源とする人類”と“新陽系人類”の線引きが難しくなったため、人型の知的生命体を総じて人類と呼ぶようになりました。

一方、その頃には資源や法律なども新陽系同盟で共有されるようになっていたため、資源不足は同盟全体へと波及していました。次なる解決策として未開の惑星から資源を調達する方法が議論されましたが、一つ大きな懸念が浮上するのです。

新陽系にある惑星で同盟圏外にある惑星は知的生命体が確認されておらず、それは人類が生存することが難しい、危険な環境であることを意味していました。しかし、その惑星群を調査し開拓していかなければ同盟惑星群も存続が危うくなってしまいます。そこで新陽系同盟議会は、議会直轄で働く調査組織、フロントランナーズを発足させました。

これにより、フロントランナーズに加入しエージェントとして活躍、貢献することが、子孫を残すための常套手段となりました。

 


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